提案をすること

依頼者から、部屋数はいくつ欲しい、こんな間取りにしたい、と要望がでます。

その要望をもとに土地の条件・法律の制限などを検討し提案を行います。

そして要望を考慮しながらも依頼者の今の生活や今後の環境なども踏まえて検討し、
さらに、構造のことや耐久性のことなど専門家として幅広い検討行い提案を考えます。

専門家の検討により依頼者の思っていた物とは少しずれることがあります。

間取りのイメージであったり、部屋の広さのだったり、外観デザインだったり。
専門家の経験から得た知識を反映して提案している結果起こっていると思います。

経験から得た知識から「大事な目的」や「効果があるアイディア」を提案しています。

一般的な間取りや部屋の広さ、部屋数を若干独特のアレンジを加えて提案します。

せっかく建てる家の本当に大切なものを見失わないように提案しています。

例えば、

病院に行って私はこういう症状だからこういう治療をしてこの薬を処方してほしい

と言っても、その通りになるでしょうか。

治療や薬といった要望を適えることと、
症状を改善するという「大事な目的」を適えることは、必ずしも同じではないのです。

そして、専門家の立場から複数の提案を行い、
依頼者の方の考えや許容範囲を深く理解していくと、
それまで意識されていなかった「新しい生活の夢」や「隠れた要望」が見えてくることがあります。

それは言われた要望をそのまま受け入れた提案では、見つけることのできないものだと思います。

私は依頼者の本来の要望を満たすような「家」づくりをお手伝いしたいと考えます。