難燃ウレタンの火災事故

省エネ性能の高い高断熱の建築で難燃ウレタンの使用は多いですが、
難燃とはいえ火災時の熱量ではウレタンは燃料となって燃えるだけです。
燃える時は黒煙を出し煙の成分も毒性があるので火災事故被害が起きやすいです。

今回の三幸製菓火災事故でも事故調査委員会は難燃ウレタン燃焼により
被害が大きくなった見解を報告しています。

三幸製菓事故調査の1次報告書から

「三幸製菓より提供を受けた 防犯カメラの映像により確認した黒煙の発生状況、
消防の消火活動が困難で あった情報、委員による焼け跡の視認結果を踏まえると、
当委員会では天井の 難燃性ウレタンに着火したことは確実であると考える。」

住宅で使っている場合石膏ボードで覆っているでのある程度は防火対策になりますが
寝室での出火など可燃物が多い場所での火災ではウレタン燃焼を防ぎにくいので
万が一火災になったらまず家族を外に逃すことを第一にし無理をしないことです。

燃え出しただあっという間に煙に巻かれます。初期消火より安全重視です。

発泡断熱材の燃焼性を研究した資料が消防科学研究所資料があります。
これから新築をする場合参考にするといいと思います。