倒壊しない木組みの家

筑波の建築研究所での伝統的構法の実験の写真です

くの字建物が傾いているのが解りますでしょうか。大規模な油圧のジャッキで無理矢理曲げた様子です。傾きの大きさから阪神震災の地震規模の傾きになります。それでも倒壊していません。

実際に建物を傾けることで伝統構法での木組みの強度を想定することができます。木組みの試験体に油圧で横方向の力を掛けて無理矢理引き曲げます。木組みの形が変形するのに使った力がこの木組みの強さになります。

実験を体験する度に今まで建てた木組みの家がどれだけ丈夫か実感できます。この実験でもこれだけ変形しても倒壊しない粘り強さを実感できました。そして、実験をみる度に、より安全にするヒントが浮かびます。

一級建築士事務所 匠拓 寺澤秀忠