ロンドン高層マンション火災について外断熱の今後

ロンドンの高層マンション火災はとても残念な事故となりました。被害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げます。

日本にも多くの高層マンションがあり不安な方もいらっしゃるかと思います過去にはホテルでの火災で被害を出した事例もあります。管理組合は防災対策の確認と防災設備の点検を行ってください。

今回建物全体に燃え広がる結果となった要因の一つに建物が外断熱にて断熱改修工事をしていたことがあるように思います。

詳しい情報はまだわかりませんが、建物の燃えている状況から断熱材にはポリスチレンフォーム(発泡スチロール)が使われていたと思います。

この断熱材は難燃材料ですが原料は石油なので相応の熱量で加熱すればかなりの勢いで炎上する断熱材です。

ポリスチレンフォーム断熱材に十分な耐火被覆を行っていればこれほどの炎上には成らなかったのではと思っています。

どのような被覆が効果があるか検証と開発をゼネコンやメーカーの開発に期待します。

外断熱には燃えない無機質のグラスウール・ロックウールを採用した工法もあります。今後省エネ性能を重視するため無機質断熱材を採用した工法が主流になるかもしれません。